カテゴリ:美容外科の勉強( 2 )

 

札幌の美容外科学会に行ってきました

 今年は、ここ数年の天候不順にもかかわらず、順調に梅雨明けしました。とにかく暑い。息子たちも夏休みとなり、夜に電灯の下に虫かごを持って、クワガタ採取に夢中です。そして… またもやなぜか大きなカエルを連れてきたのでした……。

私の所属している日本形成外科学会日本美容外科学会(JSAPS)は、年に数回勉強会がありまして、アップデートな情報が勉強できるのと同時に警察病院時代の先輩や同僚との再会が楽しみでもあります。

今回の日本美容外科学会(JSAPS)は、札幌が会場でして、仙台からはるばる参加しに行きました。

トピックス的な情報としては、ラティースの話がありました。要約をすると、①ラティースは効果が高い ②ラティースはやめると6ヶ月ほどで元に戻る ③ラティースによりまつ毛が増毛すると目元の印象が良くなる ということでした。実際の症例を供覧すると目元の変化で、全体的に表情が華やかになっていました。

 そして、現在私たち形成外科医のみならず、様々な診療科を選択している医師たちが美容外科を標榜して診療できるのは、形成外科を築き上げた先人たちが医学的にそして、社会的に美容外科が認知されるようかなりの努力を払ってきたという歴史の勉強会がありました。
 その頃は、にわか美容外科医が医学的根拠を無視した施術を行ったため、「後遺症」を引き起こし、患者さんを苦しめたということが30数年前に問題となったときでした。その「後遺症」は実は現在でも遭遇することがあります。若輩の私が言うのも何ですが、安易にヒアルロン酸やその類似物質を胸や顔面に注入したり、根拠の薄い治療を行う前に、今述べた歴史を再認識する必要があります。 治療効果や安全性において根拠は薄いがそれよりも誰よりも早くその治療をやれば、売り上げが向上するという卑しい気持ちで「治療」する医者を患者サイドで見抜けて不幸にならないシステムができればなぁと思うことがあります。そのための一つが学会の学術集会に参加することだと考えています。ちょっと生意気で申し訳ありませんでした。

 観光する時間はほとんどなく、「すみれ」にてラーメンを食べて帰宅しました。

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札幌駅は大きくきれいでした。
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アスペンホテルが会場でした。
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学会の発表はPCのスライドで行われます。
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右はクリニカ市ヶ谷の倉片院長、中央は京都の烏丸姉小路クリニックの林院長です。

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by y-aesth-plast-cli | 2010-07-22 12:12 | 美容外科 | Comments(0)  

美容外科医になるには

 美容外科医になるためにはどうしたらいいと思いますか?

医学部は6年間です。小学校と同じ年月です。

まず1-2年生で体育や英語などの教養科目を学びます。医学の総論の勉強もします。

続いて2-3年生で解剖学や生理学、薬理学や病理学などといった基礎科目の講義を受け、実習を行い試験を受け、無事進級できたら4-6年で臨床科目である内科、外科、産婦人科、皮膚科など、ほとんどの診療科を学習し、試験でそれぞれ評価を受けます。進級制度や評価方法は大学によって微妙に違うでしょう。

医学部は通常3学期制で、中間試験はありませんが、学期末に該当科目の試験を受けます。合格は60点以上で、万が一に落とした科目は再試験で合格を勝ち取ります。5-6年は実習が中心になるので3学期制は一般に無くなり学年末に試験による評価を受けることが多いと思います。

大学の5-6年になると臨床科目について大学病院で実習して評価を受け、卒業試験に無事合格し、晴れて医師国家試験に合格したら医師になれます。その後は私の時の制度とは異なって、2年間は指定カリキュラムによる臨床研修を受けるのですね。

そして卒後、研修を受けた後はどの診療科を選んでもいいのですよ。内科の先生は内科の学部を卒業しているわけではないのです。

 大学で美容外科の授業ってあったかな~?私の時は少なくともありませんでした。最近は大学の診療科で形成外科が母体で美容外科を標榜する診療科があるから授業であるかもしれませんけど。それに、国家試験では少なくとも美容外科は出題されていないはずです。ちなみに整形外科は骨が専門の外科で美容外科とは無関係ですよ。

 「美容外科医」になるためには大きく2つの道があるようです。
1つは形成外科を専攻して美容外科を習得する道。
もう一つは卒後初期研修を受けてまもなく、あるいは他科をある程度経験してから美容外科を標榜するクリニックに就職する方法があると思います。
というのも、「日本美容外科学会」なる団体は2つあるためです。  
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               (クリニックのエントランスができてきました)

 1つは、日本形成外科学会に所属し認定専門医を取ると正会員となれる日本美容外科学会(注釈:平成28年度より日本形成外科学会正会員になれば認定専門医を持っていなくても、日本美容外科学会JSAPSの正会員となることができます。)、もう一つは、診療科を問わず正会員になれる日本美容外科学会JSASがあります。

さらにはこれらの学会に所属しない「美容外科医」もいるはずです。
辛口ですけど、形成外科を専攻していないのに自称「形成外科医」だとか、美容外科医としてのまともな経歴がないのに自称「美容外科医」として表だったところに出られるのは、勘弁願いたいですけどね。
結局自分は「美容外科医」であると言ってしまえばいいのが現状でしょうか?

 どれが正解か?一概にどちらが正解とは言えないかもしれません。なぜなら、美容外科は形成外科の1分野であると形成外科には説明されていますが、大学や病院での形成外科において美容外科の系統だった教育をおこなえる施設の数が少ないのが現状だからです。

形成外科の技術や考えは必要なので、私は美容外科は形成外科の一部という考えに賛成ですが、日本形成外科学会認定専門医だから美容外科を任せていいかというのは、その医師次第だと思います。
美容外科を習得していない形成外科医はたくさんいます。

 それでは、形成外科を母体としない「日本美容外科学会」所属の医師に美容外科を任せてよいかというとこの場合もその医師次第だと思います。いい仕事をする先生たちはたくさんいますよ。

 どういうこと?

 自分は日本形成外科学会認定専門医を有する「日本美容外科学会(JSAPS)正会員」の美容外科医であるけど、とても運が良かったのだと思っています。
私は卒後から東京警察病院形成外科という病院の診療科に所属することができました(大森先生、関口先生、小林先生に感謝です)。
医師としての研修を初めに受けてそして、引き続き系統だって形成外科と美容外科を学ぶことができたからです。

 少なくとも私の経験では、形成外科の知識と経験、そして考え方は自分の美容外科医にとっての基礎になっています。自分は「美容形成外科医」であるというのがいいのかもしれません。

 結局はどのケースであれ、患者さんが治療を受けて、満足をしていただければいいわけですが、そのために私の場合は自分は形成外科を母体にした「美容形成外科医」であるとポリシーを持って日々診療、手術を行っています。

だからクリニック名は「よだ形成外科クリニック」としたわけです。

 これから美容外科医を目指そうとする医学生には遠回りかもしれませんが、形成外科を専攻し専門医を取ってから美容外科医を目指すことを勧めます。形成外科は形成外科で楽しいですよ。美容外科の幅も広がります。

一刻も早く美容外科で生計を立てたいのは分かりますけどね。全く一人前の料理人になるのと同じ考えですかね。腕が無ければどうにもなりませんでしょ?


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by y-aesth-plast-cli | 2010-04-02 23:15 | 美容外科 | Comments(2)